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―― 秋月律子の証言 ――
異変、ってほどの事は無かったんですよ。ええ、何も。
元々、机の周りなんかも綺麗にしてる娘だったし、特に変化はありませんでした。
理由、ですか？
理由ねぇ。あんまり想像で物は言いたくないので、誰か別の娘に……
あ、ちょっと伊織！ 今、時間とれる？ ええ、ちょっとお願いするわ。
―― 水瀬伊織の推測 ――
律子さんはああ言ってますけど、やっぱり千早さん、何か、深刻そうでした。
新曲のレコーディングにいつも以上に時間がかかってたみたいで。
ストイック、なんて言われてるけど、まだ15歳の女の子でしょ？
もっと、誰かが守ってあげないといけなかったんじゃないかしら。
え？ 千早のプロデューサーに話が聞きたい、ですって？
「……今、そっちに取材のスタッフ行ってもいい？ はいはい、了解」
―― プロデューサーの弁明 ――
俺だって、心配してたんです。
でも、彼女を止めることが出来なかった。
あと一歩で、新しいステージに辿り付ける。扉が開く――
そう詰め寄られて、ダメだ、止めろ、なんて言えますか？
睡眠時間の確保、栄養状態の管理。そこだけは徹底しました。でも、そこだけです。
彼女の新しい扉を開いてやることが、俺には出来なかった。
だから、彼女は消えてしまったんです。
え？ 一番仲の良かった親友、ですか？
―― 天海春香の懇願 ――
助けてください！ このテレビをご覧のみなさん、誰か、千早ちゃんを助けて！！
千早ちゃんは、きっと、インスピレーションを受けられそうな所にいるはずです。
都会なら、何か、音楽の聞こえる所だと思います。
地方なら、きっと海とか、湖とか、水辺なんじゃないかって思います。
私達も、探します。だから、みなさんも一緒に探してください！
真、あなたからも何か言って！
―― 菊地真の決意 ――
ボク達にとって、千早は家族も同然なんだ。
だから、助けたい。
ボクは、765プロの同僚だけど。でも、それだけじゃなくて。
ボク達は親友で、かけがえの無い仲間だから。
千早の歌を好きだと言ってくれる全ての人に――。
ボク達を応援してくれている全ての人に――。
お願いします。どうか、手伝ってください。
ボクは、千早を探すために、明日から日本中を飛び回ります！
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第１回 『missing IDOL』 は、4月24日（土） 正午スタート！
今回のターゲットは、“歌姫” 如月千早さんです。
視聴者の皆様へ――。
日本のどこかにいる如月千早さんを探し出してください。
発見したら決して接触はせず、765プロまで情報提供をお願いします。
秋月律子：twitter担当。寄せられた情報を整理・共有し、可能な範囲で質問に答えます。
水瀬伊織：電話担当。ミナセ・コールセンターに常駐し、情報提供を受け付けます。
菊地真 ：東京・大阪・福岡を回り、最新の情報や新たな手がかりを配布します。
期限は48時間――。
最初の発見者には、如月千早さんから、素敵なプレゼントがあります！
さぁ、失われたアイドルの姿を追え！！
【End】
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